UO日記_ver2.0

がじぇっとぶろぐ時々MMORPG。現在オープンワールドRPGモード

EVE ONLINE プレイ日記14_続・便利アイテムを買った

ファンファーレとコミカルなミュージック。
『カプセラ・ホロ・ショッピング、ガジェットチャンネルへようこそ!』
そして、やけにハイテンションなナレーション。

『今日、あなただけにご紹介するのは…』
強いイントネーションが「あなただけ」に乗る。パーソナライズドされた広告、その延長は、パーソナライズドされたホロ・ビジョンの番組群だ。

マグニートの居室内に、可愛らしいお姉ちゃんが浮かび上がり、その右の掌上に、ロボットアームを有する無骨なガジェットが出現したかと思うと、瞬時に拡大し、各種パラメータを投影し始める。

 

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なになに、体積は50㎡、起動までに1分、起動後は、3000㎥の物資を蓄える、あなただけの個人簡易基地に早変わり、か。
この秘密基地っぽい表現に、男の子はドキドキするものだ。まぁ、私はおっさんだけど。

「でも、お高いんでしょう?」
ノリでホログラムなお姉ちゃんに話しかける。
なにせ、移動式トラクターユニットはマグニート10隻分の価格だったが買わされてしまったのだ。このお姉ちゃんに。

『そんな事はありません。お値段以上の働きをお約束しますよー。前回もそうだったでしょう?』

このタイプのホロビジョンは、厳密には映像ではなくバーチャルアシスタントを内蔵したプログラムの塊である。ネットワークに接続し、視聴者情報を収集し、その視聴者に最適のストーリーを生成する。よって、問いかけにはちゃんと答えるのだ。

『はーい、最大の目玉はここですよ! 酔っぱらってないでよく読んで! なんと、宇宙空間であなたの船の「装備変更」ができますっ!』

「なぬっ!?」
飲んでいたワインを吹きそうになった。

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先輩カプセラ方にとっては常識かもしれないが、このニューエデン、情報量が多すぎて「みんなが当たり前」と思う情報ほど、アクセスしづらいように思われる。
特に私などは記憶喪失異世界転生設定なので、「当たり前成分」が著しく欠如している。

「コロニー外でも Fit(装備変更) する手段があったのか!?」
私にとって、これは当たり前でもなんでもなく、純粋な驚きだった。

であれば、たった3箇所しかないマグニートのタレット・ハードポイントにサルベージャーをくっつける必要がなくなり、殲滅後に装備を交換すれば、火力が上がるではないか。

私の反応を見て、ホログラムのお姉ちゃんがニヤリと邪悪に笑った気がした。

バーチャルアシスタントに過ぎない彼女に、そんな機微はあるはずがないのだが、
『お買い上げですね?』
満面の笑みだ。いや、こっちはプログラムされた営業スマイルというやつだろう。

「ま、待て待て。でも、お高いんでしょう?」
先の質問を繰り返す。

『先日お買い上げいただいた「移動式トラクターユニット」の、たったの1/8です!』
「1/8だと!? 安い! 買ったっ!」

『ありがとうございます!!』

私の返答を、AIが承認と判断。
チーン、という小気味よい効果音とともに、isk の残高が減る。

あれ? 1/8でもマグニートより高くね?
グリグリと減っていく預金残高越しに、お姉ちゃんが笑顔で手を降って、輝く粒子に分解されるのを見る。

「あれー?」
こうやって、私のマグニートは、マグニートおよそ11隻分くらいの価値をカーゴに乗せて、今日も宇宙を飛んでいるのだ。



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別人物がいるとすごく書きやすいw
当然ながら、私が移動式貯蔵庫を買ったこと以外、すべてフィクション(二次創作)です。
サルベージャーをハイスロット分乗っけて戦地で Fit すると残骸回収がはかどります。おすすめ!