UO日記_ver2.0

がじぇっとぶろぐ時々MMORPG。現在オープンワールドRPGモード

EVE ONLINE プレイ日記23_レベル3に手をかける

アマーとミンマター。
最近は、2国のミッションをバランスよく回しながら、特定国家のスタンディングを下げすぎないよう ISK を稼いでいる。

現在の主な取引先は「皇族」と「共和国警備サービス」であり、双方から信頼を勝ち取り、レベル3のエージェントを紹介されるに至った。

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『お客様、レベル3に駆逐艦で挑まれますと、あっという間に卵になられますよ』
ま、また出たっ!?

オファーがあったミッションの、その依頼額の大きさにニヤニヤしていると、艦船チャンネルの黒髪清楚なお姉ちゃんが「通知モード」と彼女らが呼ぶ、構成粒子の荒いホログラフで現れる。
自分しかいない空間にいきなり出現し、卵になるぞ、などとカプセラにとっての「死の予言」を囁く半透明の黒髪美人。
何というホラーであろうか。

『今なにか、失礼なことを考えておられませんでしたか?』

恐ろしい。私は全力で首を振る。
最近のAIは空気すら読めるらしい。

「こ、今度は何でしょう?」
若干ビビりながら ISK 残高を確認する。
そして驚愕する。や、やはりだ。買える、買えてしまう。巡洋艦と装備一式が。

そう考えた瞬間、ホログラムのお姉ちゃんがニヤリと邪悪に笑った気がした。
『お話が早くて助かります』

彼女の両掌上に浮かぶ巡洋艦のビジョン。
『お客様は安全マージンを取らないので心配なのです。レベル2ミッションは巡洋艦でこなし、レベル3は巡洋戦艦でこなすのが主流なのですよ』

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右掌にはアマーの「アービトレイター」。
左掌にはガレンテの「ベクサー」。どちらもドローン艦だ。
『ですから、レベル3に挑まれるのであれば、せめて巡洋艦にお乗りください。駆逐艦で下見、などと考えてはいけません』

「むむむ」

価格とパラメータを一読し終わると、黒髪清楚のお姉ちゃんはすっと右掌を閉じる。
まぁ、たしかに、今回の2択は前回のように拮抗しない。自分の使い方ではどう考えてもベクサー一択だ。

『お買い上げ、ありがとうございます』
今回は、必要経費だ。良いタイミングで知らせてくれたことをむしろ感謝しなければならないかもしれない。


『そして巡洋戦艦ですが』
「へ?」
『ベクサーのスキルを生かされるとすれば、ミュルミドンになります』
右の手のひらにタツノオトシゴ

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『一方で、アマーに回帰されるのであればプロフェシーも防御力が高く良い選択です』
左の手のひらにヒヨコ。

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お値段なんと83~87M ISK。

ムリムリ、絶対ムリ! とブンブンと首を振ると。
『ご安心ください。中古になりますがこのような巡洋戦艦も取り扱っております』
ヒヨコとタツノオトシゴが同時に消え、魔法のように現れたのは、なんというか、鈍色で仏像的な、光輪を背負った不思議なデザインの艦船。

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『この船はジョヴの特別な技術で作られており、カプセラの皆様であれば誰でも船の性能を最大限に引き出せます』

ジョヴ。
自身に種々の遺伝子操作を施し、人を超越しかけた結果、重篤な遺伝病を招きその人口を大幅に減らしてしまったマッドサイエンティスト系人類。
操艦が簡易なのは、彼らの人口が圧倒的に少なく、乗組員を極限まで減らす設計思想であるゆえか。

「そ、それは、お高いんでしょう?」
『いいえ、一度はどなた様かの手に渡って、マーケットに流れてきたものですので、中古価格で取り扱っております』
「なっ、ほぼ半額、だと…」

およそ45~50M ISK という価格に驚く。
なんのトレーニングもなく乗れる巡洋戦艦が、一般的な巡洋戦艦の半額とは。

聞けば、ジョヴ人は何度かカプセラに、これら特別な艦船を無料配布しているのだという。
『いずれ、お客様も無料配布の対象に選ばれるかもしれませんね』
そう聞くと、何かが仕込まれた不気味な船のようにも見えるのだが。

『データ収集はされるみたいですね。利用規約はお目通しください。彼らは人口が少ないため、皆様をテストパイロットとして活用されているのだと思いますよ』

むむむむむ。
納得である。カプセラに渡せば、それこそ、酷使時や過酷環境、果は撃墜の瞬間まで、多種多様なデータがいとも簡単に、そして大量に得られることだろう。
マッドサイエンティスト種族にとって、これほどテストパイロットに向いた手合もいるまい。

しかし、いかに半額といえど、このジョヴ製巡洋戦艦グノーシスを、装備一式購入するには ISK が足りない。

『お取り置き、しておきましょうか?』
「へ?」
『お客様が本日お買い上げになられたべクサーで、見事資金を貯められた際には、この価格でグノーシスを購入できるよう在庫を確保させていただきます』
「ぜ、ぜひっ!」

そう答えた瞬間、ホログラムのお姉ちゃんが再びニヤリと邪悪に笑った気がした。

***

駆逐艦から巡洋艦に変わることで、武装は小型から中型へとシフトして、カプセラはスキルの再学習を強いられる。
ミディアムスカウトドローンを学び、ミディアムハイブリッドタレットを学び、そして、ベクサーで比較的順調にレベル3ミッションをこなす日々。

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ISK 残高も順調に増えているのだが、きっとこれが 60M ISK 前後になった頃に、きっとあの黒髪清楚なホログラフィックお姉ちゃんが取り立てに来るのだ。

「これ、借金と同じじゃないかなー」
『命あっての物種、とも言いますよ』

答える者などいない前提のつぶやきに、

『入港申請、承諾』

一瞬オーラが返事をしたような気がした。
そして私は、今日も無事にミッションを終え、コロニーへと生還を果たしたのだ。

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例によって、次の船をベクサーとしたこと以外はフィクションです。
現在、ログインボーナスのスキンで、期間限定で紫っぽいベクサーになっています。